与件と課題

居住空間の高層化や開口部の拡大にともない、幼児の転落事故が社会問題となっていました。

従来の開口制限カナモノは、サッシの下框での角度規制するものが主流で、サッシの幅寸法によって窓の開口制限量が変化しました。そのため、サッシサイズに合わせて特注になることも多く、コストのかかるものでした。

そこでSKBひらめき機構設計チームは考えました。

もしサッシ形状に影響を受けにくい構造で開口制限が出来れば、大切な家族を転落の危険性から守るだけでなく、自然の風が流れる快適な生活空間を提供出来るのではないか。


コンセプトと機構設計

SKBひらめき機構設計チームが考えたのは、サッシの戸先での開口制限。

これにより、サッシ幅に関係なく、開口制限量を一定にすることができました。しかも、従来のようにカナモノの配置に悩む必要もありません。

また、アームの先端に簡易ストッパーを配置しており、開口制限状態で障子を仮保持できるため転落防止と自然換気の両立も実現可能となりました。
そして、もっとも苦労を要した薄型コンパクト化のおかげで、大半のサッシに納めることができ、サッシ性能も保持し、インテリアの調和も乱しません。

なお、サッシへの取り付けは、切り欠きなどの特別な加工も不要で、ビス止めのみの簡単施工です。

業界初の戸先開口制限カナモノ「セーフティストッパー」は、数多くのサッシメーカーに 標準採用され、今では累計50万本以上を出荷するヒット商品となっています。

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